名目賃金とは、つまり支給される額面のことです。 自分の給与を自慢したい場合には、もちろん金額が大きい方がかっこいいわけです。
一方、実質賃金はその逆です。 実質的に賃金と同じようなものを含めた金額を言います。
名目が高くても使える金額が少ないのと、名目は低いけど実質使えるお金が多い。どちらがいいですか? と聞かれれば答えは決まっていると思います。
ならば、その方法を具体的に知って検討する必要があります。
実質的に賃金と同じようなものには二つあります。
1 非課税給与
2 給与以外の恩恵
簡単に言えば、この二つは税金と社会保険料がかからないけど、社長の手元にくるお金なのです。
ということは、名目賃金を減らしてこの二つを増やすことで、実質賃金が高くなるということはわかり ますよね??
例えば、役員が払っている家賃10万を会社で負担することにします。
そうすることで家賃のほとんどは非課税給与となります。
その分、会社が給与を減らしても実質的には変わらないということになります。
一方で今までは10万の家賃のために税と社保合計で約50%を負担しているわけですから、 5万円も余計に払っていたことになります。
会社負担(つまり借り上げ)にするだけで、この5万円は流出していかないことになるわけです。これを還元するなり、会社でプールするようにすればいいわけです。
こんなにも使える2つを、実はほとんどの社長が知らない、もしくは知っていても使っていないのが実態です。
こんなにもったいないことはない。
まさに、知っているか知らないか、知っていても実行するかしないかで世界は変わるのです。